去る8月30日、日本弁護士連合会の主催による中部弁護士会連合会所属の弁護士向け夏期研修において、当事務所の佐野千誉弁護士が下記内容にて講師を務めました。
記
タイトル:中小企業の会社内部紛争と株式管理の実務~紛争予防のために準備できる工夫~
非上場の中小企業においても、経営権を巡る紛争、少数株主による株主権行使を伴う紛争が生じることがあります。それらの紛争の契機の多くは、相続や世代交代です。また、近時、非上場株式買取業者の存在感も無視できません。
そしてこのような会社内部紛争は、会社法関係訴訟・非訟・仮処分等に発展し長期化・泥沼化することも少なくありません。
紛争化の背景には、株主構成の綻びや会社法上とるべき手続がとられていないなどの様々な予兆が存在しています。また、法的リスクを無視・軽視した相続対策が原因となっている例も目にします。
弁護士としては、平時からクライアント企業の内部紛争リスクを指摘し、適切な議決権確保を含む株主管理・対策の助言を行う能力が必要です。また、紛争化した場合には適切に対応する心づもりも必要です。
本講演では、紛争予防のための株主管理の視点や工夫を中心に、経験等を踏まえた実務上のポイントを解説しました。